X線とは光の一種です。光と言っても、我々が普段見えている光ではなく、太陽からの光とも異なる光です。
そもそも光とは、電磁波と呼ばれる「波」から構成されていて、その波の波長(どれだけ波が長いか)によって、下のように種類に分けることが出来ます。
太陽の光は波長が短い順に紫外光、可視光、赤外光で構成されています。X線はこれらの光よりもさらに短い波長を持つ光のことです。さらに、光は、波長が短いほどエネルギーが大きいという特徴があります。例えば、太陽光の中でも、波長の短い紫外線が我々の肌に最もダメージを与えることは良く知っているかと思います。先ほど、X線は紫外線よりも波長が短いと説明しましたが、これは、X線が紫外線よりもエネルギーがさらに大きいことを意味しています。
この、エネルギーの高さを利用したのが、レントゲンになります。X線はエネルギーが高いので、モノにぶつかっても遮られることなく透過することが出来るという特徴を持っています。ただ、どれだけ通り抜けられるのかは、通り抜ける物体の密度などが関係してくるので、密度の高い骨は通り抜けることが出来ません。しかし、比較的密度の低い、体の骨以外の部分は通り抜けることが出来るのでレントゲンではX線を用いて人間の骨を写真として映し出すことが出来るという原理になっています。
コメント